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【仙ペン】逃すと怖い「マッチポイント」スポーツ報知

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 思い出したのは2011年のサッカー女子W杯  。決勝で澤さんが放った同点弾だ 。ギリギリの状況を、むしろ待望し、楽しみ、過度な期待に応えてくれる 。こんな「崖っ縁上等」な人たちのことをカリスマって言うんですよ 。

 柔道混合団体のリネールだって 、そうでしょ。あのルーレット方式の是非は知らんけど  、彼には「代表戦で勝って国民的英雄になるオレ」というイメージしかなかったはず。幸運の女神は強欲なまでにグイグイ系でいかないと  、ほほ笑んでくれないみたい 。

 そんなわけで「ダンシング・オールナイト」が登場曲 。広島のアドゥワにプロ初完封を許しました 。「もうちょいカープのバッター見習ってほしい」と阿部監督 。その消極的姿勢にダメ出しされたのは3回無死一塁でオール見逃し三振の泉口です 。

 慎之助さんも前任者の原さんも 、若手が「おいしい場面に貪欲じゃない」ことを嘆いている。ホント 、他人を押しのけてでもガツガツしてほしい。長嶋さんの有名なエピソードがあるじゃないか 。

 「頼むから打ってくれるな。オレが打ってヒーローになるんだから」― 。チャンスで王さんに打席が回ると心の中で合掌し、ネクストから邪念 ?を送っていたという 。ハングリーにもほどがある 。

 今さらどうしようもないけれど 、先週の甲子園  。あそこは我が軍にとって今季最初のマッチポイントだったのかも。逃すと後々 、大変ですよ。

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